ガチ違法?パチンコホールで固定ハンドルが禁止されている理由

※本記事は固定ハンドルを推奨するものではありません


みなさんも「ハンドルを固定しての遊戯は禁止されています」との店内放送を聞いたことやパチンコ台周辺に注意シールが貼り付けられているのを見たことあると思います。


なんとなく固定ハンドルが禁止されていることは知っているが、なんでだめなのかは知らないという人も多いでしょう。


しかしながら、禁止行為であるにも関わらず、硬貨や厚紙などをハンドルに挟んで固定して遊戯している人も見かけるため、なぜ禁止されているかわからない。もしくは注意されたときにやめれば良いと考えて、固定ハンドルを行っている人もいるかもしれません。


そこで今回の記事ではパチンコホールで固定ハンドルがなぜ禁止されているのか解説します。

固定ハンドルについて

固定ハンドルとは「パチンコの玉を打ち出すためのハンドルの隙間にコインや紙などを挟み、固定し遊戯すること」を指します。

ではなぜ禁止されているにも関わらず、固定ハンドルを行う人がいるのか。

理由として以下の2つの要因があると考えられます。

疲労感の軽減
固定ハンドルをしていないときは、ハンドルを握り込み続けなければならないため、長時間続けていると手や指に負荷がかかり疲労を感じることになります。ハンドルを固定していれば、触れているだけで玉を打ち込めるようになるため、疲労が軽減されます。

安定したストロークのため

パチンコの機種にもよりますが、一般的なパチンコ台には台ごとに最適なストロークポイントがあります。ハンドルを固定していると安定して最適なストロークポイントに打ち込むことができるため、入賞率を上げたり、玉持ちを良くしたりすることができます。

固定ハンドルの方法


一般的なパチンコ用ハンドルは打ち込み操作を行うハンドルとそれを支持パーツで遊技機に接続する形状になっており、固定ハンドルは操作ハンドルと支持パーツの両者の隙間に何らかの器具を挟むことで行います。


ハンドルに挟むための器具には


パチスロのメダルや円硬貨
カード
厚紙
バッグクロージャー


などが使用されています。

固定ハンドルが禁止されている理由

固定ハンドルが禁止されいる理由


それはつまり法律で禁止されているからです。

パチンコ店は風営法において第4号営業に分類されており、営業を始めるためには公安委員会に営業許可申請を行い、許可を取らなければなりません。パチンコ店の営業許可には『場所的基準』『人的基準』『構造設備基準』『遊技機基準』の4つの要件を満たしている必要があります。固定ハンドルが行われるとこの4つの基準を満たせなくなってしまうため禁止されているのです。

具体的な例を紹介すると


風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則
第八条著しく射幸心をそそるおそれのある遊技機の基準

(10)A客が直接操作していないにもかかわらず遊技球を発射させることができる遊技機であること、B遊技盤上の遊技球の位置を客の技量にかかわらず調整することができない遊技機であること、客が遊技盤上の遊技球の位置を確認することができない遊技機であること、役物を著しく容易に作動させることができる性能を有する遊技機であること、C遊技の公正を害する調整を行うことができる性能を有する遊技機であること、Dその他客の技量が遊技の結果に表れないおそれが著しい遊技機又は遊技の結果が偶然若しくは客以外の者の意図により決定されるおそれが著しい遊技機であること。

e-GOV法令検索.” 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則(昭和六十年国家公安委員会規則第一号)”

(11)容易に不正な改造その他の変更が加えられるおそれのある遊技機であること。
引用:e-GOV法令検索.” 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則(昭和六十年国家公安委員会規則第一号)”

e-GOV法令検索.” 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則(昭和六十年国家公安委員会規則第一号)”

上記の条文よりパチンコ店は固定ハンドルを行われると風営法における許可基準満たせなくなってしまうことがわかります。

パチンコ店はこの基準を満たせないと最悪の場合、営業停止処分となってしまいます。
そのため、固定ハンドルを続けていると出禁を言い渡されたり、損害賠償として民事訴訟を提起されることもあるでしょう。

以上、固定ハンドルが禁止されている理由です。

まとめ


この記事を読んだ方の中にも周りがやっているから、楽に打てるからと言った理由でついつい固定ハンドルを行ってしまう人がいるかも知れません。
パチンコ店に迷惑をかけないためにも、健全なパチンコ遊技のためにも固定ハンドルは行わないよう十分注意してください。